2012/06/04

求めた出会い


IDEOというデザイン&イノベーションのコンサルティング企業がある。MBA生が働きたい会社TOP100にもノミネートされている有名な企業なのだが、戦略コンサルティングとの違い、、デザイナーが行うデザインとのいなど、知りたいことは沢山ある。

ロンドンビジネススクールのディレクトリーでOB 検索をしてもマッチしなかったのだが、大都会の利点で、デザイン&イノベーションのコンサルティング企業に務めている人に出会うことができた。

ロンドンは以外なことに、こういったデザイン&イノベーションのコンサルティング分野が活発で、いくつか紹介して頂くと共に、僕の質問にも答えて頂いた。

ロンドンでのデザイン&イノベーションのコンサルティング企業
Engine Service Design
PDD
Think Public


印象に残っていることは、

  • イギリス人は儲かる仕組みを押さえるのがうまい。美味しいところを持っていける力が日本には全然足りない。
  • 政府、ソーシャル関係の仕事も多い
  • Samsungのほうが日本の企業より断然冷徹でもうけることに徹している。リサーチ能力の高さ、真剣さは見習うべき。
  • 日本のコンテンツ力が高いとか、手先が器用だという話はイリュージョンだと思った方がいい。ロンドンで活躍している日本人の芸術家の人と話すと、オーストラリア人も、フランス人も手先が器用で繊細な表現を当然出来るテクニックを持っていて、トップ層で比べた場合差はないとのこと。イリュージョンに侵されて真実を見間違えないように。
よい出会いに感謝。欲しがるとよってくるとはまさにこのこと。

2012/06/02

Reflection on meaningful life?

Business, Government, and Society  という、経済学と倫理が合体した授業の最終回では、10年後の同窓会での自己紹介/ 葬式のお別れの言葉 を考える機会を与えられる。
多くの現役MBAの学生はキャリアの成功を願っているだろう。

授業では、MBAの先輩たちが、時間が経つにつれ、成功の定義がどのように変わっていってるか、何が大事だと思っているかも紹介された。すると、

家族が大事
健康が大事
コミュニティへの貢献がしたい

といった言葉を多くみかけた。

このギャップが何を示唆するのだろうか?
シニカルな視点で考えれば、
1、キャリアに成功した人が余裕を持てたから、家族やコミュニティに手を伸ばした
2、キャリアがうまく行かなかった人が、自分を正当化するために、家族やコミュニティの大事さを述べている
のどちらかだと思える。

もっと素直に感じるならやっぱり家族って素晴らしいってことだ。元気でいられることの価値、家族と一緒に過ごす時間は何事にも変えられない。そんなことはわかっている。わかっているつもりでも、会社に入って、目の前のタスクで視野がせまくなるとそう思えないのかもな。



2012/05/23

Financial Statement Analysis まとめ1

FSAの授業の目的は、FSの背後に隠れている恣意的な操作をあぶり出し、より正確に企業の分析を出来るようにしましょう。ということにつきるだろう。だから、恣意的な操作が行われやすい箇所のあぶり出しと修正の仕方を習う。

FSAの授業は、毎回トピックが細かく、コア科目のAccounting と重複する部分もあり、細かな作業にのめり込み、大枠を忘れてしまうことがある。授業の目的がわからなくなると、聞いていてしんどくなるなというのが実感。

2012/05/21

Design Council 訪問 / London Business Experience

London Business Schoolが今年から始めた新しいプログラム。
半日Design Councilに訪問し、レクチャー受けて、翌週は半日かけてプレゼン&教授の講義を聞いた。
Mat Hunterさんは元IDEOで働いていた人らしく、デザインがどのようにイノベーションを起こせるかについてレクチャーしてくれた。

面白い試みだとは思うが、短い時間での訪問で、正直大人の社会科見学程度の内容だったとしか書けない。

2012/05/18

The rite of spring (春の祭典)/ London Symphony Orchestra / Valery Gergiev @ Barbican Center

友人たちとクラシックミュージックのコンサートを聞き日にBarbicanに行った。演目はストラビンスキーのThe rite of spring (春の祭典)Oedipus Rex(オイディプス王)。
春の祭典に感動して帰ってきた。

The rite of spring (春の祭典)は大学時代に友人の所属していたオーケストラでよく演奏されていた曲で、僕にとっては、クラシックとの出会いの曲であり、4年間友人のコンサートに通い詰めて、何回と聞いた思い出の曲だ。


春の祭典は、バレーの曲なのだが、初演当時は相当な物議を醸したようだ。物語の重々しい場面、喜びを表す場面を、オーケストラの音で表現するギルギエフの指揮に感動した。その指揮は、これまで聞いてきた春の祭典よりとは全然違った。指揮者が変われば曲もかわると言われるが、今回のコンサートで、その言葉を耳で理解したといっても過言ではない。次のシーン、次のパートが始まるのが楽しみで、演奏中にわくわくしていた。

このような曲に挑戦してた友人も練習が大変だっただろうと今になってわかる。

LSOのコンサートは何回も行ったが行く度に新しい発見がある。観客の拍手の大きさも毎回違うし、いいコンサートにあたった時は幸せな気分になる。

この時期はLSOがストランビスキーの曲をたくさん演奏するストラビンスキーweekというイベント期間だった。火の鳥など他の有名な演奏もやっていたので、行くべきだったと若干後悔してしまった。


2012/05/13

母の日

Googleのトップ画像が母の日だと教えてくれたので、実家に電話。
便利な世の中です。

祖母が老人ホームに入った事実を知る。
1人で生きていくのは大変だったのだろう。近所とトラブル起こしたり、妹がお金を盗んでいると疑ったり、よく聞く話を実際に行っていたらしい。こういう行動は、自分を守るための裏返しなのではないかと思う。

どこかで自分も老いてきてだめになったという気持ち。または、今死んだら、何週間も気づかれないかもという不安。そういう不安を打ち消すために、気張る気持ちが、上記のような行動にあらわれたのではないかと思う。

老人ホームからのおばあちゃんの声は優しかった。永久に住めること、回りが優しいことを強調してた。安心感に包まれているのかな。

結婚式までみてもらいたいなぁ。あと数年元気な姿でいて欲しいと願う。

2012/05/07

食を求めて

インターン先も無事に決まり、最近は美味しいレストランを訪ねる日々
最近行った場所をまとめると、

Marylebone H Streetのカフェ The Providores and Tapa Room
Angel のガストロパブ The Drapers Arms T bone 
Covent GardenのガストロパブGreat Queen Street  
Covent GardenのカフェMishkin's
Covent Gardenのイタリアン  カフェMachiavelli

満足。

2012/04/25

英語面接の際に心がけること

ロンドンでのインターンをかけて、最後の面接に挑む。
週末関係なく英語面接の練習をしてくれる人に感謝する。ノンネイティブとして、英語面接に臨む際に気をつけることをまとめておく。

  1. 笑顔で話し、パッションが伝わるように(ポジティブな印象に)
  2. 同意は求めない(Right? は使わない)
  3. 断定表現は用いない (Completely different,  A company needs to do, 
  4. ディフェンシブにならない (No,no, But  で話し始めない。基本的にはSureで話始める。否定する時は I understand your point, but.... の形。)
  5. 話は簡潔にし、質問に答える (具体例を聞かれている時は、具体例を話さなければならないし、具体例がない時は、ないんですでよい)
  6. ミスコミニケーションをさける (わからない時は質問を聞き直す)
  7. 何かがある時は自分に非があることを自覚する (苛立はみせない 質問者は2回同じ質問をする権利がある。2回させるのは、自分の言っていることが伝わっていないからの可能性が高い)
具体例
ロケーションに好みはある?
→There is no preference よりは、 I can work anywhere and I do not have a preference. But if I can choose one, I am willing to work at growing market.の表現が好ましい。Canを使うのが大事です。

東京で働きたい?
→That's is not a reason to come to LBSでとディフェンシブに聞こえる。I came to LBS to work in  London. I prefer working in London to in Tokyo.の表現が好ましい。

何が具体例ある?
→ないのにだらだら話すよりは、I do not come up with an example, right now. But I believe that this is an important. でさらっと完結させる。



2012/04/20

続・FSA

FSAの授業が相変わらず面白い。
FS、もしくはFSから分析した数字から、数字の背後にある企業の活動を解釈し、物語として紡げるかの練習をしていると思うと、大学時代に勉強していたオペレーションズリサーチと類似点がある。

Common-size analysis の練習問題のまとめを少し。
Salesを100%として、各項目を%で表しただけの分析からでも、少しの一般常識を利用すれば業界の特徴が見えてくることを習った。

  1. インベントリーが少ないのはどのような業種か? →サービス業を中心としたホテル、派遣業、エアーライン、ソフトウェアなど
  2. ホテルとエアーラインのビジネスモデルの違いは?それは会計上にどう表れるか? →ホテルは宿泊した後にお金を払うのに対し、エアーラインは乗る前にお金を支払う。従って、エアーラインは比較的、前受収益(Unearned Revenue)が高くなる。 
  3. 高いR&Dが求められるのは? →製薬、エレクトロニクス、ソフトウェア、初期のオンラインビジネス
  4. 製薬は純利益(Net income)が高いのは知られているが、ソフトウェアはなぜ粗利(gross margin)が高いのか?→ソフトウェアの原価は実質CDのみ。
  5. Inventory Turnoverが高いのは?/Receivable  が高いのは?→製造業と比べれば小売業の方がI/Tは高くなるし、Receivableは少ない
自分の業界を振り返ると、
  1. 粗利はとても高い
  2. マーケティング、人件費の占める割合が大きい
  3. 基本的にはUnearned Revenueはない(Unearned Revenueはエステビジネスで生まれる)。
  4. 百貨店は無料なので、PPEも小さい。(ただしフラグシップショップを持てば生じる)。
  5. 海外子会社なので、R&Dはない。FMCG業界はR&Dの占める割合はエレクトロニクスや製薬に比べるととても小さい。
といった特徴を挙げられるかな。

2012/04/15

Sonyの元CEOに会う

Sonyの元CEOの方とMBA2013のメンバーで会食をした。

気になったのは、500万は日本では中、低所得と思われるが、海外では高所得の部類にはいる。という言葉。だとすると、海外からきた旅行者が日本のマツキヨやスーパーで売っている製品のクオリティーが凄い高いことに驚くのは当然だと思う。

そして、もし、この500万の言葉が本当であれば、日本企業が海外でビジネスをうまくまわせない理由もここにあるにちがいない。日本で販売していた製品を、海外で販売する際には、そもそも製品の質と、消費者の価格、製品に対する要求がマッチしていないのだ。つまり、日本市場のために作った製品を、そのまま海外に持ち込み、日本と同じ価格レンジでは販売できない。

海外向けに製品を1から開発するのは、この仮定された問題に対する答えだろう。また、これから日本の所得分布が海外の所得分布に近くなっていくとすると、逆に今、質が悪いと思われているレベルの製品を購入せざるをえない日本の消費者層が現れるとも読める。

低所得者層向けに向けて行われているサービスに目を向けることも大事かもしれない。


2012/04/13

パンク気味@FSA

Financial Statement Analysis 2回目。教授のShivaはとっても皮肉屋だが、教えかたがうまく、集中して授業に臨める。そしてその分疲れる。

Sainsburyのアニュアルレポート(米国のSEC に提出する10-K formatが一般的な形とのこと)を例に、
1、アニュアルレポートがどのような構成になっているか、
2、どのような点から経営陣が、彼らに好ましい数字を扱っているか
を説明する。

2012/04/10

積み重ねること

友人達が運営している、Fashion Press を手伝っている。手伝っているといっても、僕のやりたいことをやらせてもらっているだけなので、楽しませてもらってると言った方が正しいのかもしれない。

憧れのブランドの工場を訪ね、ブランドディレクターにインタビューができるなんて、貴重な経験に違いない。ロンドンにこれなかったら、Fashion Pressのネットワークがなかったらできなかったことの1つに違いない。

ブランドのCEOにメールでインタビューを申し込む際も、アセットがないベンチャーだから、一からフォーマットを用意しないといけない。作り始めるとなかなか大変で、ネイティブチェックも2回かけ、使えるフォーマットを増やすことで、貢献しようとしている。

やっぱり企業にいた時には、アセットが沢山あって、わからないことを聞く人もたくさんいたなと実感する。

2012/04/08

Damien Hirst @Tate Modern

プールで800m泳いだ後、Damien Hirstの展覧会へ行く。疲れを忘れて、作品に見入ってしまった。
For the Love of God は本物のスカルにダイヤモンドを埋め込んだ作品。警備も厳重だったが、暗闇の中でみるダイヤモンドのスカルは美しかった。スカルに装飾するメキシコの文化からインスピレーションを受けたと言っていた。

ホルマリン漬けにされた羊やサメの作品は豊富にあった。生でみるとけっこうえぐい。

そしてもっともえぐいと思ったのが、このA Thousand Yearsという作品。牛の頭とハエがいて飛び回っている。死んでいるハエもいるし、牛の頭に付着しているハエも。網戸のような場所があってそこから漂う香りがもうなんとも表現しがたい。よく見たいような、目を背けたいような気分。他の鑑賞者も見方を迷っていた。
初めての大規模な回顧展らしく、初期の甘い作品から、刺激的な作品までイギリスを代表するアーティストの作品を堪能できた。

2012/04/07

Global Business Environment

たぶん、マクロ経済系の授業。第1回目の授業は、GDPについて。10年後、20年後に必要になる授業と教授は言っていたが、目的が曖昧で、モチベーションがわかず。


Income per capita やGDP を豊かさの指標にするのは、正しいという話を冒頭に教授は述べていた。僕は割と賛成の立場で、お金を稼ぐために生きているわけではない。しかし、Magic Number for Happiness: $75,000 a Year の記事でも述べられているように、お金が与える幸せは存在する。豊かな国の方が、平均寿命も長いし、高い教育も受けられるに違いない。

”誰がValue added(付加価値)を獲得するか”が授業で唯一印象に残ったこと。64%の付加価値が授業員への報酬にとられている。対して、Taxはほんの9%。


もし日本でもこの数値が変わらないのであれば、経営者の視点では、税金が高い日本も問題だが、それ以上に人件費の高い日本は頭の痛い問題ではないか。利益に責任を持っている方々にとって人件費を押さえることが、彼らの目標数値を達成する一番のキーファクターともいえる。
そう考えると海外の人件費で補える仕事は海外に渡していくのは当然の決断に思える。

グローバリゼーションによるアウトソーシングとは企業の経営とって大きな出来事なんだな、きっと。


僕は人事部の人が苦手だ。正確な言葉で表せば嫌いだった。
しかし改めて考えると、社員の不満を受け流しながら、Value addedの6割を占める人件費の管理をしているのが人事。会社の立場になって管理しているのが人事。従って、社員の不満にまったくこたえず、ひどいこと(会社にとっていいこと)をすすめていくのが人事。って考えると、やっぱり大事な仕事なんだよね。
あまり好かれる仕事じゃないのは確かだし、もうちょっと尊敬しようと思う。


2012/04/06

Franklin & Marshall


Franklin & Marshallが好き。アメカジをもう少し上品にしたスタイルで、今のMBAの学生気分にぴったりだ。ついでに、洗濯が自宅でできるのもはずせないポイント。



フードの内側のチェックとか、肘宛がついていたり、意外に気配りが聞いている。 シーズンセールもあるし、公式ネットではアウトレットもやってる。

2012/04/05

Financial Statement Analysis

財務諸表の読み方を知らないので受講した。教授のShivakumarが最高に皮肉屋で、でも教え方がうまそうで、初回の授業からわくわくしっぱなしだ。

冒頭のコメントから、「会計やファイナンスの初級クラスは、どこのビジネススクール、大学と比べてもそんなに差はない。内容がルールであり知識であるからだ。しかし、応用の科目によってスキルに差が生まれてくる。財務諸表の分析はスキルである。この授業を受け終わった後、財務諸表を自信をもって読めるようになる。」と力強い言葉。

2012/04/04

MKTG Strategy

2週間の春休みも終わり、3学期目が開始。今学期のコア科目は5週間、または8週間の短期間で終わる科目ばかりなので、エレクティブを増やしたものの、当然学期始めの負荷はそれなりに高く戦々恐々としている。

MKTG Strategy は先学期のMKTGの続き。授業で習ったセオリーを5週間に及ぶシュミレーションに適用する。
先学期のおさらいとして、MKTGのゴールは、Competition→マーケットシェアを高める、Customer→ニーズに応える、Company→株価の上昇の3Cである。

この3Cのゴールに向けて、segmentation, positioning, and resource allocationに基づいて、Marketing strategy を作る。4PのMarketing mix decisions はその次にくるものだ。

前職のプロダクトマーケティング時代を振り返ると、3Cのうち、Competitionは意識していた。Companyも株価の代わりに売上げがあった。だけど、Customer→ニーズに応えるというポイントが希薄だったかも。製品が決められているのと、ブランドビジネスなので、好きな人が購入してくれればいい的な気持ちが若干あったかも?

Strategyに関しては、Segmentationの経験が不足しているかも。Targetingはデータ量が不足していながらもそれなりにできていたと思う。

Tacticsの4Pに関しては、PricingとPlaceは当然チャンスがなかった。
グローバルHQで働いて、よりStrategy部分に関与できるようになりたいと思う。

2012/04/02

Twelve O'Clock High

Twelve O'Clock High (邦題:頭上の敵機)の一部を、Organization Behaviorの授業で見て、改めて全編を見てみたいと思ったので、購入した。授業の内容では、グレゴリーペックが演じるサベージ准将がどのように士気の低下した空軍部隊を立て直すかを見ながら、組織を変えることについてディスカッションをした。


組織の変革については、自分も苦い思い出がある。社内の士気を取り戻さなければならない時期に、中心となるべきメンバーたちの中で仲違いをし、お互いのアイデアを否定し、足を引っ張り合う状況があった。結果として、士気を上げる組織のメンバーのことを忘れ、派閥争いのようなことが起こり、それを感じたメンバーたちの士気がさらに下がるといった悪循環が起こってしまった。

振り返ると、抵抗勢力(変革を恐れる人たち)との対話が足りず、邪魔をせずについてきてくれるだろうと思っていたのが、甘かったのだろう。変革したくないのにはしたくない理由があって、彼らを理解しながら実行しなけらばならなかったのだ。

似たようなことは岩瀬さんのブログでも述べられている。

変わるということはそれなりにエネルギーがいることだ。変わらなきゃいけないのだと、個人が感じてから、組織で実行するまでのプロセスには想像以上のエネルギーと時間が必要だ。全てが論理的に行える訳ではないが、少しでも多くの理論的なアプローチも理解し、組織をまとめあげていきたい。

2012/03/27

要は諦めないで頑張ること

ポンデュガールを訪ねた時、日本人の方と出会い、その日をご一緒させて頂いた。
大学教授の方で、僕の前職の上司とは留学時代の仲間だったことがわかり、世間はせまいとはこのことだ。
「要は諦めないで頑張ることだと思います。」この言葉はその教授から頂いた。


彼は、高校を卒業した後、グルー基金からの奨学金でブラウン大学に、そしてそのままコーネル大学で博士課程を修め、ポスドクでもアメリカに残ったという経歴。50過ぎの方の経歴としてはとてもめずらしいと思う。


ブラウン大学に進む時には、高校の校長先生も両親もみんな東京大学に行くことを勧めたみたいだ。そして、日本に戻ってきた時には、コーネル大学博士課程の終了が、「日本の大学で博士課程を終了している」とう条件の代替になるか10ヶ月もかかったとのことだ。そんな時代があったのかと驚きを隠せなかった。


そんな時代の中、ポスドクまでの10年以上を自分の力で切り開いてきた、その先生からの言葉はシンプルで重みがある。


日本人の留学生は少なくなっていると思うし、自分が5年程度留学して腕をみがいてきなさいとポスドクの生徒を送り出しても、みんな2年間で帰ってくるらしい。


僕は英語もフランス語も喋れないし、問題は山積みだろう。それでも挑戦せずにはいられないし、いつかのチャンスのために一生懸命準備をし続けたいと思う。要は諦めないで頑張ることだと信じて。

2012/03/26

フランスでの携帯電話のセットアップ (滞在期間が短い場合)

フランスで携帯電話を購入するのは、フランス語での、コミュニケーションがしんどいことを除けば、簡単だ。 SIMフリーの携帯電話を持っているので、今回はsim card (フランス語でmobi carte)をOrangeで購入した。  ステップとしては、
  1. SIMフリーの携帯電話を持参、または購入する。
  2. 身分証明書(パスポート)と携帯電話をもってOrangeの店舗に行く。 
  3. Mobi carteくださいと言うと5ユーロ分、電話とメールができるMobi carteを9ユーロで販売してくれる。
  4.  これだけだと、ネットができないので、スマートフォンの場合不完全。スマートフォンの場合は、1週間5ユーロまたは、1ヶ月9ユーロのインターネットオプションがあるのでそれも購入する。
  5.  携帯電話を店員に渡して、設定してもらう。 

*携帯電話を購入したところで、SIMカードの購入をするとインターネットオプションはできないと言われました。 通信キャリア(ここではOrange)の店舗でインターネットオプションを求めると手続きできましたので、手続きはキャリアの店舗をお勧めします。

*インターネットができるのは、早くて手続きした翌日からです。翌日になってもインターネットが出来ない場合は、Orangeのお店にいって確認した方がいいです。

リチャージは、Orangeのお店ではできません。「Tabac」の看板がでているお店で、Orangeのリチャージしたい。 インターネットオプションと、コミニュケーション用と両方お願いというとそれぞれ14桁の数字の入ったレシートをくれます。 224または#123#に電話して14桁の数字を打ち込めばリチャージ完了。

以上、僕が購入した2012年3月時点での情報です。

2012/03/19

南仏 Montpellier プチ留学

Term2 も無事(?)終わった。日本人の多くはジャパントリップをオーガナイズしているが、僕は参加せず、春休みの2週間を南仏のMontpellier (モンペリエ)での留学を選択。
Term2で履修したフランス語のさらなるブラッシュアップを試みて、挑戦した。

以下、語学留学、旅行を考えている方へのために情報をつらつらと。

お世話になる学校は、MontpellierのAccent Francais. 実際に通っていた友人からのお勧めにしたがった。英語でメールのやり取りができて、返事も早く、問い合わせ時から信頼できた。また、都合の悪いことを伝えればきちんと対応してくれるのもありがたかった。

Montpellierは、お勧めできる街だ。
1、南仏で暖かい。ロンドンとは違う日差しにいやされる。学生の街なのでかなり安全。
2、Orange, Pond du Gard, Nimes, Avignon, Arles, Carcassonne, Marseille など近くに観光地、とりわけ世界遺産に登録されている場所がいっぱいあり、週末を楽しく過ごせる。
が理由としてあげられる。

ホームステイで2週間を過ごす。ホームステイ先が煙草を室内ですったり、猫がいるのを事前に聞いてなかったが、猫がかわいいから全て許そう。

2012/03/17

Gaining Power

テスト前なので、今日もOrganization Behavior のまとめを紹介。
権力(パワー)には興味を示さない、社会人生活を送ってきたが、このまま無縁ではいられないだろう。
アメリカの第33代大統領トルーマンが「I learned that a great leader is a man who has the ability to get other people to do what they don't want to do.」と述べているように、責任ある立場で仕事をしていくうえで、パワーを持たなければいけない、パワーを持っている方が好ましい場合が多々あると思う。

Six Force Power Bases
1. Authority / Formal Position
2. Right Unit
3. Mentors / Allies
4. Reputation / Expertise
5. Resources (Importance, Scarcity, Non-substitutability)
6. Communication network

この中で
2. Right Unit は自分で選ぶことができるので、比較的時間がかからない。
3. Mentors / Allies と6. Communication network も、自分でアクションを起こせば比較的短時間で作れるのではないか。
しかしながら1. Authority / Formal Position と4. Reputation / Expertiseに関しては自分のアウトプットの積み重ねなので、時間がかかる。5. Resources (Importance, Scarcity, Non-substitutability)に関しても、積み重ねと運が作用するだろう。

こう考えると、パワーは一朝一夕では得られないものだと認識する。

2012/03/14

Influence Principles

Organization Behavior は教授の教え方がいまいちなのか、授業中はあまり集中できなかったが、こうしてテスト前にレビューをすると多くの発見がある。

今日のテーマはどうやって影響力を高めるかの、6つのInfluence Principles について

1. Reciprocation
何かを受け取ると、より従いやすくなる(これをすると自分にいいことがあるとか、自分がコミュニティに貢献できるとか思わせる。)
2. Commitment and consistency
一貫した要求に従いやすい(最初に大きなこといったあとで、小さなお願いをすると従いやすい。)
3. Authority
   ミルグラム実験に代表されるように、権威ある人からの指示には従いやすい(例えその内容が悲劇を産み出すことになっても)。
4. Liking
好きな人の言葉にはイエスといいがち。
5. Social proof
他人がやっていることに従いがち。(人を説得する時に、「競合他社もやってますから」って話す感じに近い)
6. Scarcity
何かしら、特別なもの、手に入りにくいものを好みがち。(店頭で、「限定です、今だけのプロモーションです」っていってる感じ)

2012/03/11

Building culture

テスト前を迎えると、週末も図書館がこんでいる。
数式が出てくる授業ならばキャッチアップも早いが、Organization Behaviorのような言葉でひたすら進んでいく授業は、ぼんやりしているとポイントがわからなくなり、キャッチアップするのが意外にしんどい。

Understanding Organizational and National Culture についてのまとめ

Organizationa の基本
What: Pattern of beliefs, values, and behavioral expectations shared by the organizational's members.
How: Socialization is the process by which new members learn the culture of the organization.
Why: A source of success or failure in competitive industries.

Organization Culture の3つのレベル
    1. Artifacts →カルチャーから産まれる識別できるアウトプット
ex: Ceremonies, Stories, Physical settings, Symbols, Jargon, and Costumes
    2. Values  →価値観、スローガン、ミッションステートメント
    3. Assumptions →、隠れていて、推察されるよな、日常にある信念

Strong Culture の作り方
1. 隠れているCultural Assumptionsを認識し、ミッションステートメントを作る
2. Assumptions とValuesに一致した、 Artifactsをつくる
3. コンセンサスや刺激を作る(Training, Socialization, Incentives, and Communication)





2012/03/09

Management Accounting まとめ

Management Accountingの授業は正直つまらない。概念は納得いくことばかりだし、概念を理解すると割と計算方法を学ぶことで終わってしまう。通常のクラスが10回の授業なのに対し、Management Accountingは8回だけなので、ひょっとするとtake awayは少ないのかもしれない。

2012/03/08

自己指標

20代にして一流私立大学の助教になった先輩が遊びにきた。
成功している人が陰でどんなに努力しているか、どのような態度で日々を過ごしているかを聞けて、刺激をもらった。

先輩はこう言った。
「教授とは、研究者であり、教育者であり、かつビジネスマンでもある。自分が一流の教育者にはなれないと認識している以上、3つの役割をバランスよくとらなければならない。そして、自分の行っている研究が、学生をわくわくさせるかと、常に問い続けていくことで、そのバランスは正しい状態になると思っている。」

大人になるにつれ、怒られる機会はどんどん減っていく。そして、他人からの刺激が少なくなるにつれ、自分に対して甘くなる人もいるし、自分のことが大好きになる人間もいる。それはアウトプットに大きな影響を与えるだろう。

今の状態がベストか、努力をし通津kているかがわからなくなってきたとき、どうすればいいだろうか?

僕は、彼の態度の通り、自分が正しい状態にいるかを自分で計れる指標を持つことが大事だだと信じている。彼がいう、「自分の行っている研究が、学生をわくわくさせるか」はいい例だ。僕でも同じように、自分の扱っている製品やサービスを熱く語れる自分でいたいと思う。


また、色々な人に会い続けることも大事だ。先輩は、最高の教育者と、最高のビジネスマンの下で指導を受け、どんな自分になりたいかを描くことができたと言っていた。僕も社会人、MBA生活中に多くの人に会い、自分の価値観、ポジショニングというものがはっきりしてきたと実感している。

あと1週間でTerm2も終了。もっともっと成長したいと思う日々だ。

2012/02/14

フランス語

LBSは英語以外にもう1つ語学がしゃべれることを求めており、第二外国語を必修としている。アメリカ、イギリス、オーストラリアの人はまずとらないとだめ。第二外国語として認められない言語も多々あるので(例、ポーランド語、インドネシア語)、意外と受ける人は多い。

日本語はなぜか第二外国語として認められているので、日本人で語学をとる人は少ない。しかし、僕は、今学期フランス語のレベル2を受講。レベル1を受けたかったのだが、コース分けテストを受けたらかろうじて合格してしまい、レベル2へ。

週2回、1回3時間のフランス語はきつい。
文法が出来ているのを前提で進めていくので、メインはボキャブラリーを覚えることとオーラルへ。

最初はしゃべれなかったイギリス人の進歩がすごい。根底の差を感じてしまう。
最後までついていけるか、単位がくるか実は一番心配な科目。結果はいかに。

2012/02/12

Cognitive Biases -あなたは天国に行けるか?-

ソフトスキル系の授業は、ファイナンスの知識よりも将来役にたつのではないかと思い、楽しみにしている。同時に、ソフトスキルは与えられたものであり、トレーニングや授業で変わるのか疑問を持っている。
Term 2の Managing Organizational Behavior の授業は、自分の姿勢と先生のハンドリングに問題があるのか、何を聞いてもついついだからなんだと思ってしがいがち。
その中で大事だと思ったことは、
Cognitive Biasesに気づくこと。何か決断するとき、自分だけは大丈夫って思いがち。
煙草を吸っていていもまさか自分は肺がんにならないだろうとか、スピード違反しても自分は捕まらないだろうとかね。
その1つの例が、誰が天国にいけると思うかという研究結果。対象がアメリカ人だから、日本人の感覚と誤差があるかもしれないが、マザーテレサが天国に行けると思った人は79%なのに対し、自分がいけると思った人は87%。

マザーテレサの活動よりも、天国に行くに相応しい行動をとっていますか?

Who's going to heaven?
O.J. Simpson -19%
Bill Clinton - 52%
Michael Jordan - 65%
Mother Theresa -79%
Yourself  -87%



A several years ago the U.S. News and World Report  took a poll on people’s beliefs about who would go to heaven, and provided the results to their poll in their publication (March 31, 1997, p. 18). This type of poll provides an entertaining way to test the self-serving bias. In their poll, 1000 Americans were asked whether or not they believed that specific celebrities were likely to go to heaven. Michael Jordan received a 65% positive rating, Bill Clinton 52%, Dennis Rodman only 28%, and O.J. Simpson just 19%. Mother Teresa’s votes were the second highest of the celebrities, at 79%. So who received the highest percentage? More than 87% of the Americans who were surveyed believed themselves to be the most likely of all to go to heaven! 


まあ、これは聞く順番によっても答えが変わってくると思うので、なんとも言えないけど、これもCognitive Biasesに対する注意喚起になるね。

2012/02/08

管理会計とは?

MBA前に管理会計に携わる仕事をしたが、その時は言われるままに仕事をしていた感じで、指示に対して違和感を感じることもあった。

今日のManagement Accountingを受講してその理由が少しわかった。それはコストの認識と配分の仕方についての違和感だった。

例えば、日本にある80店舗の個別のPLを作成する時に、コストを売上げに基づいて配分したりしてた。今日の授業で習ったABC分析。概念はとても共感するし、当たり前だと思うけど、実行するためにデータを集めるのは大変そう。

よくよく考えると、仕事をしているときに価値ある仕事は20%程度で、その20%を出すためにひたすら残りの80%で準備をしていたのじゃないかと思う。80%の準備過程でどつぼにはまると、目的を忘れ作業に没頭してしまっていたのではないか。

授業自体はお世辞にも面白いとはいえないが、気づきがあった1日。

2012/01/30

MBA生活で求められること

インターンシップ先と交換留学先を決める時期を迎えた。ここにきて改めて、MBAは選択することを練習する場所ではないかと思う。15ヶ月でも18ヶ月でも卒業できるという恩恵をうけて、LBSはカリキュラムがアメリカに比べてフレキシブルである。

例えば、9月−12月の秋タームをつぶして東京でインターンを行う人もいる。
授業を少なくして、パートタイムの形でインターンをしている人もいる。旅行だけに時間を費やしている人もいる。

多くの選択肢の何を選ぶか、それが問われている。
交換留学における1つの問題はセメスターとタームの違いである。
LBSはターム制なので秋9-12月、春1-3月、夏4-6月となっているが、アメリカだと春学期は1-5月であることが多い。すなわち、アメリカに春学期に留学すると、 LBSの夏学期がとれなくなり、単位てきにも、知的好奇心としても惜しい気持ちがしてしまう。逆に秋学期に留学すると、夏休みが短くなりインターンのチャンスが短くなる。

交換留学先もハーバードとスタンフォードをぬかしたアメリカの学校がほぼ候補になるので、選ぶのが悩ましい。

こうまで選択肢があると、他人をまねして決めるのは意味がないと感じる。自分がどうなりたいか、それにつきる。

2012/01/24

キャリアは消せない

1月に入るとロンドンでのインターンの採用活動が始まる。自分の英語力を考慮すると、残念ながらロンドンでのインターン獲得は難しい。

物は試しで様々な企業に応募してみるが、インタビューにさえ呼ばれないという状況。

他の人間をみていても、ロケーションを変えてさらに、銀行から石油業界のキャリアチェンジは厳しいようだ。

そんな中、バーバーリーとマッキャンエリクソンのストラテジープランニングへのインタビューオファーが。やはり自分のバックグラウンドが評価されてのことだろう。
こう考えると、ロケーション、キャリア、職種は消せない事実であり、ジョブスがいうように過去のドットをつながるように(もしくはつなげるように)意識することが、インターンシップ獲得へのポイントかもしれない。

2012/01/19

何を学ぶか@春ターム

今学期最初から始まった科目は、オペレーション、マーケティング、オーガニゼーションベヘービーア。

正直習うことは、割と基本で、マーケティングでいうと4Pについて、オペレーションでは、ボトルネックから。知識として目から鱗のことがないときは、クラスメートの発言を聞いたり、自分の経験を引っぱてくるところに、価値がある。

今回の振り返りはオペレーションのボトルネックの話。

理論:ボトルネックの前後のバッチサイズは小さい方がいい。前だったらインベントリーが少なくなるし、後では小回りが聞くから。ゴールとか、オペレーションの本を読めば大抵書いてあること。

しかし、友人はバッチサイズが大きいと、品質管理が容易になる点を忘れてはならないといっていた。FMCGでは重要な点だと思う。

振り返れば、ゲランの工場見学に行ったとき、色の品質管理が大変なことを見た。リップスティックの色はバッチによって微妙に異なる。色むらをなくすために最終行程に入る前に、いくつかのバッチを混ぜて新しいバッチをつくり、オリジナルの色に近づけていた。この一手間は人間の目でやっていたのが印象的だ。