FS、もしくはFSから分析した数字から、数字の背後にある企業の活動を解釈し、物語として紡げるかの練習をしていると思うと、大学時代に勉強していたオペレーションズリサーチと類似点がある。
Common-size analysis の練習問題のまとめを少し。
Salesを100%として、各項目を%で表しただけの分析からでも、少しの一般常識を利用すれば業界の特徴が見えてくることを習った。
- インベントリーが少ないのはどのような業種か? →サービス業を中心としたホテル、派遣業、エアーライン、ソフトウェアなど
- ホテルとエアーラインのビジネスモデルの違いは?それは会計上にどう表れるか? →ホテルは宿泊した後にお金を払うのに対し、エアーラインは乗る前にお金を支払う。従って、エアーラインは比較的、前受収益(Unearned Revenue)が高くなる。
- 高いR&Dが求められるのは? →製薬、エレクトロニクス、ソフトウェア、初期のオンラインビジネス
- 製薬は純利益(Net income)が高いのは知られているが、ソフトウェアはなぜ粗利(gross margin)が高いのか?→ソフトウェアの原価は実質CDのみ。
- Inventory Turnoverが高いのは?/Receivable が高いのは?→製造業と比べれば小売業の方がI/Tは高くなるし、Receivableは少ない
自分の業界を振り返ると、
- 粗利はとても高い
- マーケティング、人件費の占める割合が大きい
- 基本的にはUnearned Revenueはない(Unearned Revenueはエステビジネスで生まれる)。
- 百貨店は無料なので、PPEも小さい。(ただしフラグシップショップを持てば生じる)。
- 海外子会社なので、R&Dはない。FMCG業界はR&Dの占める割合はエレクトロニクスや製薬に比べるととても小さい。
といった特徴を挙げられるかな。
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