2012/04/13

パンク気味@FSA

Financial Statement Analysis 2回目。教授のShivaはとっても皮肉屋だが、教えかたがうまく、集中して授業に臨める。そしてその分疲れる。

Sainsburyのアニュアルレポート(米国のSEC に提出する10-K formatが一般的な形とのこと)を例に、
1、アニュアルレポートがどのような構成になっているか、
2、どのような点から経営陣が、彼らに好ましい数字を扱っているか
を説明する。


前回と繰り返しになるかもしれないが、FSAのステップについて書いておきたい。
FSAをする時に、”差”に注目する。しかしながら、見えている”差”はたくさんのノイズ、外部環境の変化によって生じている可能性があることを覚えておかなければならない。ノイズ、外部環境の変化を考慮せずに、FSAを行うと、ミスリーディングをする可能性が高い。
従って、FSAを行う順番は、
  1. Macro Economy, Industry Analysisを行う
  2. Company Business Strategy を把握
  3. Accounting Policy を確認→もし、おかしな点があったらFSを修正する
  4. 以上の3点の後で初めてFSAを行う
Sainsburyのアニュアルレポートで使われている、Underlying Profit Before Tax (UPBT)は正式な会計用語ではないことに注意しなければならない。排除されているA&Gコストの定義は企業側がしている。何をコアと考えるのかよく考えなければならない。
例:100万で機材をを購入50万で修理したあと、130万で売却した。もし、50万をコアの活動と認識しなければ、UPBTは+30万と書かれている可能性だってありうる。
つまり、Profit Before Taxは減少してもUPBTが増加することは可能である。マネージメントボーネスの仕組みがUPBTに基づいている場合などは要注意。


授業の後半はキャッシュフローアナリシスについて。
  1. キャッシュフローステートメントはパフォーマンス測定ではない
  2. 主観的な要素は排除されている
  3. 集めたお金の使い道がわかる
  4. それでもキャッシュフローステートメントだって操作できることは知っておかねばならない。(FCF=営業利益×(1−税率)+減価償却費−投資−ワーキング・キャピタルの変化なので、ワーキング・キャピタルをなどを操作できる。)
彼の皮肉な言葉がささるね。LBSの先輩もブログで授業の面白さについて述べている。
僕が受験生の時にみていたLBSの在校生のブログで絶賛していた授業をいま、自分が受講していると思うと感慨深い。

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