2012/01/30

MBA生活で求められること

インターンシップ先と交換留学先を決める時期を迎えた。ここにきて改めて、MBAは選択することを練習する場所ではないかと思う。15ヶ月でも18ヶ月でも卒業できるという恩恵をうけて、LBSはカリキュラムがアメリカに比べてフレキシブルである。

例えば、9月−12月の秋タームをつぶして東京でインターンを行う人もいる。
授業を少なくして、パートタイムの形でインターンをしている人もいる。旅行だけに時間を費やしている人もいる。

多くの選択肢の何を選ぶか、それが問われている。
交換留学における1つの問題はセメスターとタームの違いである。
LBSはターム制なので秋9-12月、春1-3月、夏4-6月となっているが、アメリカだと春学期は1-5月であることが多い。すなわち、アメリカに春学期に留学すると、 LBSの夏学期がとれなくなり、単位てきにも、知的好奇心としても惜しい気持ちがしてしまう。逆に秋学期に留学すると、夏休みが短くなりインターンのチャンスが短くなる。

交換留学先もハーバードとスタンフォードをぬかしたアメリカの学校がほぼ候補になるので、選ぶのが悩ましい。

こうまで選択肢があると、他人をまねして決めるのは意味がないと感じる。自分がどうなりたいか、それにつきる。

2012/01/24

キャリアは消せない

1月に入るとロンドンでのインターンの採用活動が始まる。自分の英語力を考慮すると、残念ながらロンドンでのインターン獲得は難しい。

物は試しで様々な企業に応募してみるが、インタビューにさえ呼ばれないという状況。

他の人間をみていても、ロケーションを変えてさらに、銀行から石油業界のキャリアチェンジは厳しいようだ。

そんな中、バーバーリーとマッキャンエリクソンのストラテジープランニングへのインタビューオファーが。やはり自分のバックグラウンドが評価されてのことだろう。
こう考えると、ロケーション、キャリア、職種は消せない事実であり、ジョブスがいうように過去のドットをつながるように(もしくはつなげるように)意識することが、インターンシップ獲得へのポイントかもしれない。

2012/01/19

何を学ぶか@春ターム

今学期最初から始まった科目は、オペレーション、マーケティング、オーガニゼーションベヘービーア。

正直習うことは、割と基本で、マーケティングでいうと4Pについて、オペレーションでは、ボトルネックから。知識として目から鱗のことがないときは、クラスメートの発言を聞いたり、自分の経験を引っぱてくるところに、価値がある。

今回の振り返りはオペレーションのボトルネックの話。

理論:ボトルネックの前後のバッチサイズは小さい方がいい。前だったらインベントリーが少なくなるし、後では小回りが聞くから。ゴールとか、オペレーションの本を読めば大抵書いてあること。

しかし、友人はバッチサイズが大きいと、品質管理が容易になる点を忘れてはならないといっていた。FMCGでは重要な点だと思う。

振り返れば、ゲランの工場見学に行ったとき、色の品質管理が大変なことを見た。リップスティックの色はバッチによって微妙に異なる。色むらをなくすために最終行程に入る前に、いくつかのバッチを混ぜて新しいバッチをつくり、オリジナルの色に近づけていた。この一手間は人間の目でやっていたのが印象的だ。



2011/12/19

なりたい姿は?

MBA卒業後に描いていた姿は、ゴールドマンサックスで働くことや、マッキンゼーで働くことではなく、LVMHの本社か香港のアジア本社で働きたいといっていた。これももちろん、LVMHで働く自分になりたいわけではない。

Term1が終わり、少しなりたい自分を自分の言葉で表現できそうな気がする。
なりたい姿は、働きたいと思うような国どこへいっても、ある程度のポジションで働ける自分。

成長過程の国である、ブラジルや韓国の友人は母国に帰りたいと思っている反面、多くの人たちはロンドンやNYで働こうと思ってることを目のあたりにし、優秀な人材たちが、国境を越えて動こうとしているダイナミズムを感じた。

多くの人たちがEUやコモンウェルスの関係で、簡単に国をまたげるのも事実であるが、それでも優秀な人が移動するという事実に変わりはない。

今ここで、日本に帰ってしまったら、日本でしか働けない自分になってしまうことが一番恐ろしい。

最終的に、例えば日本でなら一流の会社に務めることができるが、イギリスだと中小企業でしか働けないとなった場合にどちらを選ぶかは別の問題だが、グローバリゼーションの一部が、優秀な人材の国境を超えての移動を指すならば、自分もそのメンバーにならなくてはいけないと思う。

ヨーロッパの人たちは既に3、4ヵ語を話せるし、壁は厚いが、諦める訳にはいかない。

自分がそのような人材プールの中にいることによって、日本のプレゼンスを上げたいと思う。

2011/12/17

劣化する日本消費者

コンサルティング会社の面接を経て、日本の消費者の未来を想像する。

  1. iPhoneを皆が使っているように、コストコやウォルマートが徐々に日本で持ち直しているように、日本が特異なマーケットから、グロバールの1マーケットに変わりつつある
  2. 経済的な側面として、ボリュームある層が年収700万から4-500万に移ってくる(これは想像だが、イギリスやアメリカの所得分布が正規分布ではなく、逆正規分布のような形になってるのであれば、日本の分布もそれに近づき、世界標準に近くなると思う。)
  3. これに伴い、H&Mやユニクロしか買えない人が増え、品質を我慢せざるをえなくなってくる(つまりこの価格だから仕方ないかって思う人が増えてくる)
  4. 従って悪い意味で、日本人の製品への感度が鈍ってくるのではないか
実際ロンドンで最低限度の生活をするための生活用品は極めて安い。(シャンプーや食パンなど)。日本でいう100円ショップという店があるわけではないが、必需品はもとから100円程度で購入できる。日本が普通のマーケットになるということは、スーパーの陳列もこのような状態になり、100円ショップがお得とは思わなくなるのではないか。

そして、消費材メーカーは、日本を、途上国や低所得者層向けに発売する製品を販売できるマーケットとして、認識するのではないだろうか。

2011/12/07

アカウンティングはメイクアップ

アカウンティングのテスト勉強がはかどらない。
あまり面白くもないし、モチベーションがわかないと思っていたときに出てきた言葉。

アカウンティングは企業へのメイクアップ。

女性はメイクをする。メイクをしてもしなくてもその女性の本質はかわらないけれど、メイクをすれば、よりいい出会いがあり、自分に自信がもてる。

企業も一緒。会計基準をかえれば赤字が黒字に見る。本質は変わらないが、その変化で株価は変わる。従業員のモチベーションも変わる。ストックオプションを持ってれば、あなたの給料も変わる。

こう考えると、メイクアップの意義もわかる。
ただし、2,000万払うMBAでメイクアップの仕方を学んだと思うのは馬鹿だろう。
大事なのはメイクアップがあると認識した上で、ビジネスの本質を見極める力。

あなたが社内のファイナンスの部署にいるならば、企業のファイナンシャルプランニングをすると同時に、外部への見せ方を探り、プランイングを実行できるようにする。
あなたが投資家ならば、お化粧に惑わされることなく、企業の真の姿、価値を見極め、投資の判断を行う。

振り返れば、男性も女性のお化粧や外見に惑わされることなく、素敵な女性を捕まえたい気持ちを持っているはずだ。
妙に納得。

2011/11/25

London Symphony Orchestra / Valery Gergiev @ Barbican Center

Program
Prokofiev Symphony No 1 (‘Classical’)
Sofia Gubaidulina Fachwerk
Tchaikovsky Symphony No 5













Prokofiev ごめん、あまり記憶になし。メロディーはきれいだった。



Gubaidulina 彼女の作品にもってかれたな。観客もかなりびっくりして、集中して聞けなかったようだ。クラシック=きれいな旋律があるってのはステレオタイプだとしても、曲調にはさすがにびっくり。春の祭典よりぶっとんでた。Geir Draugsvollが bayan accordion というロシアのアコーディオンをひいたが、この使い方がまたなんともいえん。


Tchaikovsky 最高としかいえない。暗くて思い始まりからの盛り上がり、そして暗い締め。心が落ち着く。コンダクターの凄さを感じたコンサート。演奏者も気持ち良さそうに演奏しているのが伝わってきた。演奏後の拍手の音はすごかったな。心に響くものはいい。全ての悩みがとんでいった。